近年の情報社会に伴って患者さんの要求も多様化をしております。しかし、その求めるものが必ずしもその患者さんにとってベストであるとは限りません。私達は患者さんのニーズに応じて、専門的見地から第一に安全で適切な医療の選択を行ってそれを提供することに努めております。
些か唐突ではありますが、私はこれまで鎖骨骨折、肋骨骨折、腰椎脱臼骨折、下腿骨骨折などの整形外科疾患を自ら経験をしたことが幾度かあります。時には長期間の入院生活もありましたし、自身の術後創を消毒しながら日々の診療に就いていたこともありました。手術や麻酔の経験を含めた痛みや苦しみ、更には心細さ、不安や焦りといった感情の動揺は貴重な体験となりました。一方、幸いにも家族の支えや愛情、仲間達からの励まし、職場の理解、主治医のアドバイスなどを賜ることができたことは、疾患克服そして社会復帰への大きな原動力となり、今も深く感謝をしております。
ある意味殺伐とした現代ではありますが、患者さんもその家族も医療従事者も皆同じ人間である以上、根底に通ずる人として互いに思いやる気持と愛情は何よりも一等大切なものであるものと私は信じております。
そして、『小さくても創意を』を信条に大学病院や地域病院勤務を通じて積み上げてきた知識や経験を礎に、人間性の輪を通じて一人でも多くの患者さんのお役に立てるよう、私自身これからも研鑽を積むと共に日々の診療に向けて実践躬行をしていく所存です。
このような私に賛同をしてくれている当院スタッフも皆、日々のミーティングなどを通して、互いに切磋琢磨をしながらチームとしての団結と直向さから生じる真の笑顔が得られるよう努力を重ねております。
皆様方から愛され、信頼をされる診療所に向けて職員一同頑張って参りますので、より一層のご指導・ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願いを申し上げます。
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